発表会①ピアノソロの選曲《与えられたものにも素晴らしいものはありますが、自分で選び行動すると何にも代えがたい『特別な宝物』となります》

2025年の当ピアノ教室(枚方市津田駅徒歩8分)の発表会の写真が出来上がってきましたので、携帯撮影のものとおり混ぜて、発表会の内容と共に5回シリーズでご紹介させて頂きますね。
毎年7月に行われる発表会の準備は3月のピアノソロの選曲から始まります。
3月の2回分のレッスンを使い、初心者から上級の生徒さんまで全員、およそ20〜30曲の中から今年の一曲を決めてもらっています。
選曲の2回のレッスンの間は、ピアノの演奏は行わず選曲のみを行うのですが、どの曲が自分の心をキャッチするかと思いながら音楽と向き合う時間は、
➀自分の好きを知る第一歩になる
②積極的に楽しみながら練習するキッカケになる
決して無駄ではない大切な時間だと考えています。
具体的には、こちらがある程度選び出した曲を聴いて、気に入った曲には自分の名前を書いた付箋を貼っていってもらうのですが、ピアノを始めたばかりの子たちは、
知っている曲だけ選ぶ子
全部の曲を選ぶ子
「本当はさっき聴いた曲に貼りたかった」と後からしか言い出せない子
などとても無邪気で可愛らしい様子を見せてくれます。
一度発表会を経験し、他の生徒さんたちの演奏に触れると、
「〇〇ちゃんが弾いていた曲が弾きたい❗️」
「この曲好き❤️」
など少しずつ好みがハッキリとしてきます。
3〜4年目になってくると、選曲の手順もわかっているので、
「これ〇〇ちゃん、去年弾いてたね」
「この曲去年も候補に入ってたよ」
「う〜ん!これ好き」
などと感想も言いながら、余裕を持って選曲に取り組んでくれます。
上級の生徒さんたちは、こちらが候補をあげる前に楽譜を自分で持ち込んだり、曲を決めてくることもありますので、そういった場合は教室にある楽譜やその他と比較して、どの楽譜を使用するかを相談していきます。

この量でピアノソロ曲の半分くらいでしょうか…
自分で演奏する曲を決めていく作業は、好き嫌いを見極めながら鑑賞習慣を付けるだけでなく、耳の感性を磨きつつ、「やってみたい」「弾いてみたい」と自律的に取り組む大きなキッカケになります。
そして、与えられたものでなく、自分で選んだ曲を時間をかけて仕上げていくと、愛着のある特別なものとなり、「誰かも弾いていた曲」ではなく、「私が弾いた曲」として特別な宝物となります。
次回、発表会についてお届けする5回シリーズの2回目は、ピアノソロ《演奏とインタビュー》をご紹介します。